映画記録(レビュー)：「愛にイナズマ」2023.10.27公開
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🎞𝙏𝙞𝙩𝙡𝙚
#愛にイナズマ ［2023.10.27公開 140M］
💡𝙨𝙖𝙡𝙚𝙨 𝙘𝙤𝙥𝙮
この出会い、一億ボルト。
📕 𝙨𝙩𝙤𝙧𝙮
監督デビューを控えていたものの、
プロデューサーに裏切られすべてを失った女性。
そこで、彼女は恋人と共に、
音信不通だった家族のもとを訪れ・・・
🗣𝙘𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩
〈☝️①：コロナ禍を投影〉
コロナ禍を意識した始まりは
「いまやるの？」
「なんかもう古くない？」
「それもっとコロナど真ん中の時に
やるべきでは？」と感じたが
そう自然と思っちゃったみたいに
あのコロナの恐ろしさをきっと忘れきってるから
今の時期がちょうどいい暗示なのかなと感じた。
〈☝️②：弱き若者の味方〉
映像業界の助監督あの感じもムカつくし、
結局味方してくれない女Pもムカつくし、
「若者は〜」とか
「昔からの決まりは〜こうだから〜」
という感じもムカつくし、
本当に一直線に感じたことは
理由などないのに
そこに理由がないことを
否定してくる感じもムカつくし、
自分の「味方」という感じの映画だった。
最後ケータイ会社の受付嬢が
「いや、そういう決まりなんで」と言ってる場面。
前半で助監督が「それが従来のやり方だから〜」と
押し付けていた場面と重なった。
世の中の仕組みも、
ベテランが若者に対する態度も同様。
型にハマらなくていいじゃない、
自分のやりたいように生きたいように
生きようというメッセージを感じた。
〈☝️③：大黒柱・佐藤浩市さん〉
佐藤浩市さんは、
やはりいるだけで凄い。
笑かせるときも、泣かせる時も、
やっぱり佐藤浩市さんなんだよな。
最後20分ほど
涙腺が壊れてるのかなと思うほど
自然と涙が溢れていた。
最低な人だと思っていても
あえて最低だと思わせて
実は人のために身を削っていた父親。
泣けた。
💃🏻𝙨𝙩𝙪𝙛𝙛 𝙖𝙣𝙙 𝙘𝙖𝙨𝙩🕺🏻
監督 : #石井裕也
脚本 : #石井裕也
出演 : #松岡茉優
#窪田正孝
#池松壮亮
#若葉竜也
#佐藤浩市
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映画記録(レビュー)：「X（エックス）」2022.7.8公開
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🎞𝙏𝙞𝙩𝙡𝙚
#X #エックス［2022.7.8公開 105M］
💡𝙨𝙖𝙡𝙚𝙨 𝙘𝙤𝙥𝙮
死ぬほど快感。
📕 𝙨𝙩𝙤𝙧𝙮
1979年、テキサス。
6人の男女が、それぞれの野心と思惑を胸に
ポルノ映画を撮影するため、
老夫婦が暮らす農場の離れを訪れる。
しかし、彼らに場所を提供した夫は
どことなく落ち着きがなかった・・・
🗣𝙘𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩
〈☝️①：若さと老いの儚さ〉
ホラー映画といいながらも
最後にはきちんと
人間が老いることの儚さ・切なさ・喪失感を
与えてくれる作品だった。
おばあさんが
心臓が弱いことを分かっていながらも
愛するおばあさんの願いを叶えて束の間
心臓発作を起こしてしまい...
さっきまで
「早くこの人たちの
元から脱出しないと」
「おじいさんとおばあさん
どうか消えてくれ」と
スクリーンの前で必死だったのに
おばあさんが心臓発作を起こし
「老いることは死へ近づいている」
「老いることは儚い」
ということが脳を支配し
悲しいという感情を抱かされた。
1人の対象者（老夫婦）に
「不信感〜苛立ち〜慈愛」へと
観客の気持ちの誘導の仕方が
非常に滑らかで自然だった。
〈☝️②：老人＞若者〉
最後若者がベッドの下に隠れていたシーンは
「パラサイト」を彷彿とさせられた。
本来なら老人よりも若者の方が
勢力を持っているが
「老人をなめるなよ」というアンチテーゼを
「若者がベッドの下」「老人がベッドの上」
という配置で表現しているように感じた。
〈☝️③：脱出ゲーム的ドキドキ感〉
終始脱出ゲームをしてるみたいだった。
人間がグロテスクなことを
次々と引き起こしてくるので
「いつくるのか？」と
終始心臓をビクビクさせながら
見ることができたので
真夏の夜に最適。
💃🏻𝙨𝙩𝙪𝙛𝙛 𝙖𝙣𝙙 𝙘𝙖𝙨𝙩🕺🏻
監督 : #タイウェスト
脚本 : #タイウェスト
出演 : #ミアゴス
#ジェナオルテガ
#ブリタニースノウ
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#はてなブログ
映画記録(レビュー)：「ベイビー・ブローカー」2022.6.24公開
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🎞𝙏𝙞𝙩𝙡𝙚
#ベイビーブローカー #broker
［2022.6.24公開 129M］
💡𝙨𝙖𝙡𝙚𝙨 𝙘𝙤𝙥𝙮
赤ちゃんを高く売る。
それだけのはずだった。
📕 𝙨𝙩𝙤𝙧𝙮
赤ん坊をこっそり連れ出しては、
新しい親を見つけて謝礼を受け取る
違法な商売をしていた2人の男。
そんな彼らがひょんなことから、
我が子を手放した母親と共に
養父母探しの旅に出る・・・
🗣𝙘𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩
〈☝️①：是枝監督の照明演出〉
「ベイビーブローカー」でも
列車の中の照明の使い方が秀逸。
「そして父になる」の列車の中を思い出した。
心情を光と影で表現されていて
言葉がなくても映像表現のみで
心情を読み取ることができる
情緒あふれる演出。
〈☝️②：是枝監督流の擬似家族模様〉
是枝監督が描く擬似家族は
温かさと切なさで
胸を締め付けられる。
本当の家族だからと言って
全てを理解し、
全てをさらけ出せるとはとは限らない。
逆に嘘の家族だからこそ
何も隠すことはなく、全てをさらけ出し
より強い絆で繋がることができるなんてことも
あるんじゃないか。
車に飾られた5人の写真を見て涙が...
〈☝️③：いい味を出す少年〉
孤児院の場面。
広場で後ろの方にボカシ有り状態で
映り込んでいたサッカーボールを持った少年。
ずっとリフティングをしていて
ただ単に映り込んでるにしても
ボカシがかかっているのに
とんでもない存在感がある。
そんなサッカーボール少年が
気になって仕方ないなと思っていたら
まさかの一緒にブローカーの旅へ
出ることになり・・・
あえて映り込ませていたのかと
激しく納得。
ボカシていても
きちんと強調されているのがお見事。
サッカーボールの少年は
かなり良いキャラを出していて
「そして父になる」のリュウセイが
フラッシュバックし、終始微笑ましかった。
是枝監督は国境を超えても
子役に良い味を出させる演出天下一品。
💃🏻𝙨𝙩𝙪𝙛𝙛 𝙖𝙣𝙙 𝙘𝙖𝙨𝙩🕺🏻
監督 : #是枝裕和
脚本 : #是枝裕和
出演 : #ソンガンホ
#カンドンウォン
#ペドゥナ
#IU
#イジュヨン
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映画記録：「流浪の月」2022.5.13公開
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🎞𝙏𝙞𝙩𝙡𝙚
#流浪の月 ［2022.5.13公開 150M］
💡𝙨𝙖𝙡𝙚𝙨 𝙘𝙤𝙥𝙮
幼児誘拐事件。
その真実は、二人だけのもの。
📕 𝙨𝙩𝙤𝙧𝙮
公園に現れた孤独な大学生の文 (ふみ)が
雨の公園で孤独に時間を持て余していた
10歳の少女・更紗 (さらさ)の
引き取られた伯母の家に帰ることを
ためらっている事情を察して彼女を自宅に招き入れる。
文の家でようやく心安らかな時を過ごし、
初めて自分の居場所を手にした喜びを実感する更紗。
しかし2ヵ月後、文が誘拐犯として逮捕され、
2人の束の間の幸せは終わりを告げる。
15年後、恋人と同棲生活を送っていた更紗は、
カフェを営む文と偶然の再会を果たし・・・
🗣𝙘𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩
〈☝️①：「当たり前」を押し付ける世の中の投影〉
何を誰を必要とし、
何を誰を求めるかは人それぞれ。
世間的にはおかしく見えたとしても
本人たちにしかわからないものを
更紗は、文は、それぞれ持っている。
どこにも帰る場所がなく
唯一の更紗にとっての居場所が文なのに
世間は文を誘拐犯と言う。
固定観念の塊のような捉え方しかしていないが故に
自分の居場所を、
世間は決して認めてくれない。
「当たり前を生きろ」と押し付けてくる世の中を
描いているように感じた。
孤独に追いやられた更紗。
大人になっても文を求め向かった先には
大人の女性と一緒に帰路につく文の姿・・・
がむしゃらに2人の後ろを追いかけて
一面だけで見たらストーカー手前の行動だが
2人が部屋に入り明かりがついたのを確認した後に出た
更紗の言葉は「良かった」
こんなにも胸を締め付けられる
一言があるだろうか？
自ら見つけた居場所にも関わらず
邪魔する者たちに
憤り・やるせなさを感じ
あまりにも救い用のない2人の境遇に
気づけば涙が止まらなかった。
世間的にはおかしかったとしても
法律など形だけで物事を判断するのではなく
本人たちの、人間の意思を、
尊重してあげてほしいと強く願った。
〈☝️②：外面・内面のつながりの対比〉
更紗・中瀬は、
心で繋がれないから肉体的な繋がりを求める。
一方で、更紗・文は、
心で繋がれているから
アイス1箱を一緒に食べるだけで
一緒に食卓を囲み食事をするだけで
お互いに満足できる。
そんな風に見えた。
〈☝️③：ベランダ越しの演出〉
やがて、更紗と文は隣の部屋に住んだ。
ベランダ越しで会話をしていたときの画が印象的。
ベランダの仕切りがまるで
面会室のガラス越しでの会話を彷彿とさせられた。
「誰も許してくれない2人の関係」を
ベランダ越しに会話するという演出で
見事に表現されているのではないかと感じた。
💃🏻𝙨𝙩𝙪𝙛𝙛 𝙖𝙣𝙙 𝙘𝙖𝙨𝙩🕺🏻
監督 : #李相日
脚本 : #李相日
出演 : #広瀬すず
#松坂桃李
#横浜流星
#多部未華子
