映画記録:「流浪の月」2022.5.13公開

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🎞𝙏𝙞𝙩𝙡𝙚
#流浪の月 [2022.5.13公開 150M]

 

💡𝙨𝙖𝙡𝙚𝙨 𝙘𝙤𝙥𝙮
幼児誘拐事件。
その真実は、二人だけのもの。

 

📕 𝙨𝙩𝙤𝙧𝙮
公園に現れた孤独な大学生の文 (ふみ)が
雨の公園で孤独に時間を持て余していた
10歳の少女・更紗 (さらさ)の
引き取られた伯母の家に帰ることを
ためらっている事情を察して彼女を自宅に招き入れる。
文の家でようやく心安らかな時を過ごし、
初めて自分の居場所を手にした喜びを実感する更紗。
しかし2ヵ月後、文が誘拐犯として逮捕され、
2人の束の間の幸せは終わりを告げる。
15年後、恋人と同棲生活を送っていた更紗は、
カフェを営む文と偶然の再会を果たし・・・

 

🗣𝙘𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩
〈☝️①:「当たり前」を押し付ける世の中の投影〉
何を誰を必要とし、
何を誰を求めるかは人それぞれ。

世間的にはおかしく見えたとしても
本人たちにしかわからないものを
更紗は、文は、それぞれ持っている。

どこにも帰る場所がなく
唯一の更紗にとっての居場所が文なのに
世間は文を誘拐犯と言う。
固定観念の塊のような捉え方しかしていないが故に
自分の居場所を、
世間は決して認めてくれない。
「当たり前を生きろ」と押し付けてくる世の中を
描いているように感じた。

孤独に追いやられた更紗。
大人になっても文を求め向かった先には
大人の女性と一緒に帰路につく文の姿・・・
がむしゃらに2人の後ろを追いかけて
一面だけで見たらストーカー手前の行動だが
2人が部屋に入り明かりがついたのを確認した後に出た
更紗の言葉は「良かった」
こんなにも胸を締め付けられる
一言があるだろうか?

自ら見つけた居場所にも関わらず
邪魔する者たちに
憤り・やるせなさを感じ
あまりにも救い用のない2人の境遇に
気づけば涙が止まらなかった。

世間的にはおかしかったとしても
法律など形だけで物事を判断するのではなく
本人たちの、人間の意思を、
尊重してあげてほしいと強く願った。

 

〈☝️②:外面・内面のつながりの対比〉
更紗・中瀬は、
心で繋がれないから肉体的な繋がりを求める。

一方で、更紗・文は、
心で繋がれているから
アイス1箱を一緒に食べるだけで
一緒に食卓を囲み食事をするだけで
お互いに満足できる。
そんな風に見えた。

 

〈☝️③:ベランダ越しの演出〉
やがて、更紗と文は隣の部屋に住んだ。

ベランダ越しで会話をしていたときの画が印象的。
ベランダの仕切りがまるで
面会室のガラス越しでの会話を彷彿とさせられた。

「誰も許してくれない2人の関係」を
ベランダ越しに会話するという演出で
見事に表現されているのではないかと感じた。

 

💃🏻𝙨𝙩𝙪𝙛𝙛 𝙖𝙣𝙙 𝙘𝙖𝙨𝙩🕺🏻
監督 : #李相日
脚本 : #李相日
出演 : #広瀬すず
#松坂桃李
#横浜流星
#多部未華子

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